西村真

2005年~2008年、中国・上海駐在員事務所、2011年~2015年、インドネシア「りそなプルダニア銀行」と、のべ約7年におよぶ二度の海外赴任を経験。現在は、企業派遣生として一橋大学大学院の国際企業戦略研究科へ籍を置き、グローバルビジネスのプロフェッショナルとしてさらに飛躍するべく研鑽を積んでいる。

MISSION 企業の海外展開を現地できめ細かくサポート

私はこれまでに中国とインドネシアでの海外勤務を体験しました。業務内容は、現地へ進出している、もしくは進出検討中の日系企業への営業や業務サポートをはじめ、現地職員の人材育成までと、多岐にわたります。中国、インドネシアとも、近年の経済成長のスピードはめざましく、製造業からサービス業にいたるまで多数の日系企業が進出しました。経済が活性化する反面、人件費や物流費などの高コスト化、同業他社との競争の激化、優秀な人材の確保や製品・サービスの品質管理・保持など、新たな課題が次々と押し寄せてきます。お客さまである日系企業が抱える悩みは、金融に関わるものだけではないのです。われわれ銀行は、現地銀行とアライアンスを組むなどして地域に根ざし、バンキング業務の提供だけでなく幅広くお客さまのニーズに応えられる存在であることを求められています。

PROJECT 豊富なネットワークを活かし、最適なソリューションを提供

駐在員事務所では、頻繁に変わる現地の法規制に対する各企業の対策について、法務・税務のスペシャリストや人材企業などの豊富なネットワークを駆使し、最適なソリューションを提供しています。また、現地取引先のネットワークを活かし、新規ビジネスのきっかけづくりを行うなど、ビジネスマッチングの支援にも注力。バンキング業務に関しては、自社の拠点のみで対応するスタイルではなく、膨大な支店網を持つ現地銀行の機能をフル活用することによって市場に深く入り込み、サポートを行っています。提携銀行の中には、当社の派遣社員による「りそなデスク」を設ける先もあり、さらなる安心感の提供を実現しています。それに加えて、インドネシアにおいて58年の歴史をもつ自社現地法人「りそなプルダニア銀行」から融資、預金、為替等のフルバンキングサービスを提供しています。

REWARDING 海外勤務で体感した「リレーションシップ」の本質

駐在経験を振り返ってみると、キーワードとなるのは「人とのつながり」です。国籍を超えて人間関係を結べるというだけでなく、アジア諸外国においては日本以上にお客さまやご近所との関係が密接だったと感じます。生活の前提に、現地特有の不測事態、災害や暴動、恐慌といった、民間人同士が協力し合わなければならない局面が想定されているせいでしょうか。お客さまとは、仕事と関係のない生活情報までを共有し、支え合いながら歩んでいるようなところがありました。政治や経済の情勢変化を目の当たりにすることも多く、法規制や景況感によって不利な状況に置かれたときには、サプライヤー、クライアント、企業・業界の枠を超え、「オールジャパン」の精神で手を携えて乗り切るようなこともあります。それらの体験から、理想とする「地域密着」や「リレーションシップ」というのは、このようなコミュニティを指すのではないかと思うようになりました。さまざまなステークホルダーとのあいだで、いかに強固なリレーションシップを築いていくことができるか。私が今後も追求し続けていきたいテーマです。

FUTURE 企業のグローバル展開を支え、日本の技術を広める一翼に

インドネシアから本帰国する際、お客さまに「いつかインドネシアへ戻り、また御社と一緒に仕事をしたい。もっと貢献したい」と話したところ、意外な答えが返ってきました。「それよりも、まだ日本の企業が進出を果たせていない国・地域へ先駆けて進出し、企業の挑戦をサポートしてほしい。そのような場所にこそ、銀行さんにいてほしい」。金融機関にかけられる期待の大きさを実感し、ありがたく、また身の引き締まる思いがしました。
現在、私は企業派遣生として大学院で学んでいます。学びを通して再認識するのは、日本には数多くの素晴らしい技術があるということ。企業の99%が中小企業といわれますが、その中小企業がつくる小さな部品に最新鋭の技術が結集され、中には他国で人の命を救えるようなものもあります。そのような技術をより多くの国・人へ届けられるよう支援し、銀行マンの立場から社会に貢献していきたいと考えています。